終わりよければ!で締める。

定年間近の方から、仕事の悩みについて相談を受けた。
仕事に自分のこだわりがあって、それがうまく実現できないまま
タイムリミットになりそう・・・ということのよう。
定年まで、自分の思いをもって仕事をしよう!と思う姿勢に
脱帽だ。もうすぐ終わるから、まあいいや!ではないところが
素晴らしい。
でも、自分の思い通りにすっきりして仕事が終えられないのは
どうも、もやもや・・。

「まあ、思い通りにならないこともあるかもしれませんが、
この働いてきた長い年月をふりかえれば、いいことがいっぱい
あったと思いますから、今はそこに感謝して、いろいろ
気になるところは、うまく伝えるだけ伝えて、それでよし!
と目をつむるのがいいのではないですか?」
とお伝えする。

自分の想いだけでは、仕事も世間も動かない。
それも人生。
ステージの終わりに悔しい思いを残すよりも、
気持ちよく次の人にバトンを渡すことを大切にしたい。

人の仕事に対する価値観はさまざまだ。
それでぶつかりあうときもあっていい。
でも、最後は対立を越えて、感謝と和解で終わるのがいい。

と、そんな話をしていたら、気持ちがふっきれたようで
元気になり、笑顔で別れることができた。

終わりよければすべて良し。
わが人生も、これから、終わっていくことが増えていくだろう。
すべていい終わり、締めにしたい。

そして、生きている限り、終わりは始まりであることも忘れずにいたい。
だから 気持ちよく、前向きに終わりたい。

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