わが秋を色づかせる。

ふと、気が付けば50代後半になっている。
両親たちは80代前半で生涯を終えた。
70や80という年齢はなんだかずっと先の、未来の話・・・
と思っていたが、実はそうではないのでは?と思う今日この頃。

生涯現役で走り続けるつもりでいるが、
しかし、20年後を考えてみると・・・?わからない。

わが人生の夏は多分、もう過ぎただろう。
もちろんまだまだ若さもパワーもみなぎっているつもりでは
あるが、いろんな意味で、30代や40代のときの
自分とは異なってきていると感じる。

親を送るという年齢は、すでに自分も人生の折り返しになっていることを
自覚させられる。

さて、がむしゃらに進んだ夏を終え、この秋。
さあ、どんな風にこれまでの経験を実らせるのか、
色づかせるか?

自分自身、自然の四季のなかで秋から冬が一番好きであるが、
人生もそうありたい。

いい熟し方をして、そしてその先は、いい感じに枯れていけるように。
もちろん枯れ方の心配はまだ不要。
少しでも長く、ずっと秋を長く過ごすことができるように
自らの経験を活かしながら、まだまだ勉強も怠らず、
晩秋には急がず、ゆっくりゆっくり実っていくように
心がけたい。

涼しさを感じながら、より一層、人生の四季を感じる。
そう、それは1日1日、ひとり一人に感謝して、
丁寧に生きるということだ。

さあ、今日という日がはじまる。
昨日と違う今日。小さな実りをひとつでも、ふたつでも。

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