イギリスのエリザベス女王が亡くなったとのニュース。
ああ、そうか・・・。
海を越えた、異国の女王様のことであるのに、
なぜか、とても悲しい気持ちに包まれた。
自分が生まれた時からずっと変わらず、
イギリスの象徴といえば、という存在。
世界中の誰もがそう思い、そしてあの愛らしい存在に
親しみを感じ、敬意を感じてきただろう。
25歳で即位されてから70年もイギリスと言う国の
母なる存在でおられた。
命が短かろうが、長かろうが、国のために尽くすと
即位のときにメッセージを出されたそうであるが
その志が、長寿へとつながったのかもしれない。
イギリスは、新しい女性リーダーを迎えたばかりの
今、その大きな存在を失った
今の現地の様子を想像するに、心が痛い。
時代も状況も異なるが、
日本で昭和天皇陛下が亡くなったときのことを
ふと思いだした。
その存在自体がすべて。
いてくださるだけで・・・と言われる存在になるには
どれだけの努力や心がけが大切だろうか。
本当に偉い人は、忖度や根回しやそんな小さな世界での
ご苦労がなくても、ごまかさなくても、
だれからも尊敬され、愛され、
そして、惜しまれる。
存在自体がホンモノなのである。
エリザベル女王の存在に、その偉業に心から敬意を表し
祈りを捧げたい。
静かに祈る。
ただ、それだけ。
今、イギリスには荘厳な時間が静かに流れていることだろう。
静かに送る。
公人として生まれ、育ち、そして生涯を閉じる。
その大きな存在に改めて、心から敬意を表したい。
なんだか、日本もこの訃報で大切なことに気づいてほしい・・と
思ってしまう朝。
コロナを経て、
これまで経験しなかったさまざまな衝撃や新たな経験により
時代が変わっていく。
今は、まさにその過渡期なのかもしれない。
いい方向へ変わっていくことを、切に願うのみ。