ゴールまでとことん、やり抜く。

ある会社員の方から、連絡をいただく。
聞けば、あと2か月ほどで定年を迎えるとのこと。
え?そんな、あと少しなんだ。
そんなに長くこの会社でつとめてこられたのだ。
会社員には、節目がある。
気が付けば、その節目を前にした人との会話も増えてきたここ1~2年。
まさに自分と同世代でもある。
自分がもし今、会社員であれば、そんなステージか~。としみじみ。

その人は、差し迫る定年ではあるが、どうしてもそれまでに
やっておきたいことがあり、
そのことで、どうしたらいいか悩んでいるとのこと。
悩むというよりは、想いがあふれてきている。といった方が良いだろう。

自分が長年やってきた仕事を、こんな風に締めくくりたい。
感謝の気持ちを込めて、こんな形にしておきたい。
という熱き思いである。

お聞きしていると、そのこと自体が素晴らしいことで
その内容も、会社にとってもプラスだと思い、
ダメもとで提案してみたらどうですか?と背中を押してみる。

何も言わずに終わって、あとで悔いが残るといけないので・・・。
そういうと、その人は、
「じゃあ、そうしてみます。話せただけでも良かった」と笑顔の返答。
そのあとも、やる気に満ちたメッセージが届いた。

結果がどうであれ、
思ったら、気になったら
定年だからやめておこう。と引っ込むのも選択肢かもしれないが、
やりたいこと、やらねばと思うことは、ぜひ一歩踏み出すのが良いと
思っている。

定年。
おつとめ人の大きな節目。
その日に向かって、ぜひ自分の長き会社人生を振り返り、
やり残したことがないか見直して、これは!と思えば、
ぜひやりぬいてほしい。
我慢する必要はない。
存分に働き、しっかり着地する。

自分にはそういった定年はないけれど、私は毎日が定年のつもりで
悔いないようにやりつくしたい。

あとになって良かったと思えるように、
すべては、人生の思い出作り。
仕事もそのひとつだと思う。

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