おひとりさまの最期は、じぶんごと。

おひとりさま。これは今や、結婚するしないだけでなく、
いろんなわけあって、ひとりで生活をする高齢者、いわゆる独居老人のことも
含めての呼称として、すっかり世の中に定着してきているようだ。

そう、人間、誰しも生まれたきたときと同じく、亡くなるときも一人で
旅出つことに変わりがないが、家族が身寄りがそばにいない場合、
おひとり様は、どんな人生のしまい方をしたらいいのだろうか?

最近、こんなことを決して他人事ではなく、わが人生の終わりについても
あれこれ考えるようになってきた。
多くは施設で最期を迎えるということを想定するが、
実は、おひとり様でも自宅で息を引き取ることもできる。
そういった支援をする医療・福祉の専門家がいるという報道に接し、
大変驚いた。
医師・看護士・ケアマネ・ヘルパーさんがワンチームとなって
そのおひとり様老人のお世話をする。

これは凄いことだと、その番組を見て、釘付けになり、なんと
録画を二回も見てしまった。
別居の家族がいる、誰もいないいずれの場合でも、この専門家チームは
それぞれの老人の方の最期をきちんと看取る。
治療、処置ももちろん必要であるが、ラポールいわゆる対話、
コミュニケーションでもって、おひとり様が寂しくないように
ケアしている。
来たる死を受け入れ、最後まで生き切って、
そして、笑顔でもって旅立てるようにと心がけておられる。
なかなかできない仕事だと、感心と感動と尊敬・・・。

さあ 自分の最期はどうなるのだろうか?
人に迷惑をかけないようにとは、常々思っているが、
どうしても、誰かにお世話になったり、ご迷惑もおかけするのだろう。
なるべく、そうならないようにと念じてはいるが。

私の場合は・・・。
と、考え始めていてもおかしくない。
終わりを考えつつも、今を大切に。
今できることを精いっぱいやりきること。

おひとり様。
そう、みんな生まれるときも、亡くなるときも一人。

でも、ひとりで生きるのではない。生きているのではない。
周りのさまざまな愛や応援があって、生かされている。
今日もその自覚をもって、感謝の気持ちで!

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