音楽仲間とレコーディング時の緊張についてやりとりをする。どうしても、間違えないようにと思うと、余計に緊張し、指先が固まってしまう、そして間違えないようにと思えば思うほど、演奏がかたくなり、こじんまりしてしまう。丁寧にと思い、1・2・3とリズムを数えながら演奏するが、レコーディングというプロセスは、なかなか大成功とはいかないものだ。
一方、ライブは人の前で演奏するというこちについての緊張感があるが、これとレコーディングのそれはちょっと違う。ライブは雰囲気が大切だったり、流れては消えていく世界でその余韻を楽しんでいただくこともでき、また視覚に訴えることもあり、そしてなんといっても一度きりだ。
レコーディングは記録することであり、その音を気に入る人がいれば、何十回も何百回もくりかえし聴く。そうなればいい、という代物だ。
意識すればするほど、指先まで硬くなるが、意識しなくても良いぐらいに普段から練習しておけば、無意識にうまくいくのである。
かたくなっている現在、まだまだ準備不足ということだ。
レコーディングを硬くならずにできるようになったら、一人前ということだ。
まだまだ半人前以下だ。
意識すればするほど、かたくなる。
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