あの、稲盛和夫さんが亡くなったとの報道に接し、
ああ・・・という声が、思わず出てしまった。
お会いしたことはない。
ただ、ビジネスに関わる人であれば、京都に関わる人であれば
みんな、知っている昭和、平成、令和を代表する経営者であり、
思想家であり、教育者であった。
伝統も大切にするが、新しい挑戦もいとわない。
まさに、京都らしい。
京都を代表する企業を一代で世界の企業に
成長させ、京都の産業界を活気づけた。
にとどまらず、KDDI設立、日航の再建・・と、他の誰もができなかった
偉業を次々と成し遂げられ、さらには地元の産業だけでなく、文化の発展にも、
そして日本内外の経営者の育成にも・・
と、限りなく、人生のなかで次々と、世のために尽くされた。
松下幸之助さんは昭和を代表する経営者であったと思うが、
稲盛さんは、それに続く、さらに大きな功績を残された歴史に残る経営者。
私がその名前を知ったのは、学生時代で、京都の会社といえば、京都を
代表する社長といえば・・と、まったくの一学生、一庶民であっても
その存在は知っており、敬意を持ち、その動きに注目していた。
第二のふるさと京都への恩返し。それから、利他の心。
この2点は、まさに自分もそうありたいと思っているところ。
また、出家された60代の頃の報道も、今は懐かしく思い出される。
普通の人じゃないな~。と世間を驚かせた。
そう、ほんとうに普通じゃなかった。
心からその一生に感謝と敬意を表したい。
真に惜しまれる方とは、こういう人を指すのだと思う。
今、稲盛さんに感謝される人はどれぐらいいるのだろう。
功績はもちろん、その存在に対して、
稲盛さんがおられたから・・という企業、人は計り知れないだろう。
お会いしたことはなかったが、心から尊敬できる経営者のひとり。
90年の人生。
現代の西郷さん、素晴らしい。
改めて。
私も、
第二の故郷、京都に恩返しを。
そして、利他の心で。
心からご冥福をお祈りします。