夢は何ですか?改めて自問。

先日、ある講演会で、障害をもった人に
「夢は何ですか?」
とたずねたら、
「〇〇寿司へ行ってお寿司を食べることです」
と、確か1皿100円の回転寿司の名前が出たという
話を聞いて、その答えはとても新鮮で、そして考えさせられた。

そんな体験から、あることを思い出した。
何年か前、初めて会ったビジネス関係の方に
「あなたの夢は何ですか?」
と問われ、なぜかとっさに出てこなかった。
何か気の利いた答えを言わないといけないと思ったのと、
急に夢と言われても・・と戸惑いを感じたからだ。
日常会話でそういう問いには慣れていなかった当時。
そのあと、ああいえば良かったと、何度か思い出して
少し苦い思いをしていた。

夢はその人それぞれにとって違う。
自分が叶えたいこと。
それが夢だ。
大きいとか小さいとか、関係がない。
自分の夢とは、相対的ではなく、絶対的なものであるはず。

最近、これからの自分の行き先を考えるにつれ、
あれをしたい、これをがんばろう、という思いがより強く
なってきた。
そして、具体的になってきたようにも思う。
私の夢は、イコール課題となってしまうところが、現実的すぎるが、
夢を叶えたいと思うと、それは課題の実現となる。
そして、その夢(課題)はいくつかある。

具体的には、
ピアノの演奏力を18歳のときの状態に戻すこと。
ベートーベンの三大ソナタや、ショパンのエチュードやソナタが
途中で止まらずに弾けるよう、力を付け直すこと。
そのための答えは、わかっている。
練習をする。ただ、それだけだ。
地道に何かを続けるということはできるはず。
それをピアノにも向けるということだ。

そして、もうひとつ、今の私の夢は・・・。
親切な人になること。親切な人であり続けること。
周囲にお年寄りの先輩が増えてきて、
親がいなくなった分、余計にそう思う。
「ありがとね、ありがとうね」
と、そんな風に言われる人になること。

そんな何気ないことが夢であっても、
今は、恥ずかしくなく、
胸を張れる。

今日は、五山の送り火・・・。
親には親切にできただろうか。
顔が浮かび続けたこのお盆。
足りなかった分を周りの人へ・・・。
と、改めて心寄せ、夢に向かって前に。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク