最後の被爆地に。の祈りに心寄せ。

なぜ、よりによって、こんな暑い季節に原爆が落とされたのだろう。
当事者にとっては暑いも寒いも関係なかっただろうが、
今年はとくに、そんなことを思ったこの1週間。

そのじりじりと暑い真夏。
今年も広島、長崎で祈りの式典が開催され、それに
関連する行事も執り行われた。
ウクライナの現実を前に、絶対に戦争を起こしては
ならない、核は使用してはならない・・。
世界中のまともな人たちは、そのことを改めて強く
思っていることだと思う。

いつも、長崎の人たちが、
「ここを最後の被爆地に」と言われることが
ほんとうに心に沁みる。
自分たちが体験した悲劇、苦労、悲しみを誰にも
味わってほしくないのだ。
という気持ち。
このことをずっと伝え続けなければならないのだ。


被爆者を代表して内外で生涯活動をされておられ
昨年亡くなられた、広島の坪井直さんがいつも
「ネバー ギブアップ!」
と力強く訴えておられた様子がよみがえる。

盆休みがはじまる。
そして、今年も終戦記念日を迎えることになる。

広島、長崎そして、終戦。
この一連の流れを今一度。そして
そこからの77年間の、現地の皆様たちの
ご苦労を忘れず、他人事ではなく、
自分がその身だったら・・・
明日は我が身・・と思って、
現実と明日をみつめていきたい。

バカンスが始まったけれど、
私には、実は、楽しさよりも哀しみの感情が高まる。

祈り続ける人々や、地道に活動を続ける人のことを
思えば、
現地の皆さん、先代の皆さんのご苦労、悲しい経験が
あってこそ、今の平和があることを忘れずにいたい。

心して、この1週間を、できる限り静かに
過ごしたい。


カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク