忘れてはいけない日、繰り返してはならない経験。

8月6日になった。
さきほど、広島出身で、原子力の専門家である友人から以下のメッセージが届いた。

「最近はメディアの取材や特番もほとんどありません。
放射線被ばく体験の画像を繰り返すことに、人々は興味を持っていないように感じます。
長崎ツアーでの姿勢は?
ブログも含めてもっと強い言葉でお願いします。
とはいえ、言いにくい…。
 
スペイン語の番組で面白い表現を学びました。コスタリカでは、「調子はどう?」と聞かれたら、みんな「PURA VIDA」と答える。 「純粋な人生」みたいな意味ですか?
コスタリカは非武装中立を宣言し、現在もそうしている世界で唯一の国です。
コスタリカは周辺の貧しい国に比べて豊かな国だと思います。なにより軍隊がなく、平和で、自然環境が良く、治安が良い。中南米で初めて行きたい国です。でも、そこでは英語でコミュニケーションが取れないので、スペイン語をもう少し練習する必要があります...」

(ここまで転送)
スペイン語の講座で出会った彼は、スペイン語でメールを送ってくる。そんな人だ。
勉強熱心な彼は、私はすぐ断念したが、今なおスペイン語を勉強し続けている。
それは、平和のための学びなのだろう。とこのメールからも感じ取った。

彼のおじいさまは、原爆で亡くなった。おとうさまはあの原爆ドームの再建に関わったと聞いた
ことがある。そんな家族の原爆とのかかわりから、
彼本人はこの経験から、原子力が人類のためにできること。
を学びし、平和な世の中に役立ちたいと、その世界に進んだという。
今は原子力の専門家育成を続けている。

さて、戦争の光景を見慣れてしまっている最近の状況。
でも、すべては映像やネットの世界のみ。
戦争の怖さは、経験した人しかわからない。
それを家族たち、地域の人達が大切に受け継ぎ、語り継いでいる。

私にできることは、そういう仲間とともにできることをする、応援をすること。
そして、自分なりに友人のメッセージにもあるように、PURA VIDAを目指すこと。

猛暑の中、広島に世界から人々が集まる。
パフォーマンスではなく、本当に戦争をなくすための、具体的な行動への節目と
してほしい。

ゆうべの報道で見たゼレンスキー大統領夫人のインタビューと、今朝の友人の
メッセージが重なる。

忘れてはいけない。くりかえしてはならない。

被爆で、戦争で命をなくされた方々への哀悼の意を込めて。

 
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