急に、駅前が、街頭が、騒がしくなってきた。
選挙活動がスタートしたせいだ。
いつも思うが、選挙のときにがぜん頑張る候補者たちという印象。
なぜ、選挙のときは、「お願いします」と頭を下げ、
ひとたび、当選すればガラリと変わる人もいるのだろうと
不思議に思ってきた。
先日は、「本人」という襷をかけた女性が、信号待ちする人ひとりひとりに
名刺を無理やり配っている姿に出会い、そのあまりの積極性に一歩引いた。
政治家の就活キャンペーンとしか思えない、このイベント。
全部、税金だ。
もったいない。
なんのためにあるのか、参議院。
もっといえば、なんのための国会議員。
と思ってはいけないが、選挙のたびにいろんな思いが
交雑する。
候補者たちのプレゼンスキルも気になる。
にわか仕込みの大げさなゼスチャー。
自分の言葉で、伝わる演説が出来る人は少ない。
そんななかでも、共感できる人、期待できる人をみつけ、
その人に思いを託したいが・・・。
政治家は、言葉の仕事である。
コミュニケーションの仕事である。
伝わる力がなければ、声は届かない。
もちろん政策、考え方、内容あっての話。
よく見極めて、選ばないと・・・。
自分がもう少し若かったら・・と思うところもある。
いや、今も若いが・・・。
いろんな思いが交雑するこの期間。
必死に活動する人々をよく見ながら、
いろいろと考える機会としたい。
改めて言葉の力、伝わる力。そして見極める力。
いずれにせよ、この税金イベントを、
他人事で終わらせてはいけない。