「待っている人がいるから」で「よし、いくぞう」

月曜の始発列車での出張は、緊張する。その日の起床時間が普段以上に早くなるだけでなく、せっかくの日曜の過ごし方も変えなければならない。半端ではない超早起き、しかも絶対に新幹線に遅れてはならぬという状況は、プレッシャー。その緊張を日曜に味わうのはあまり好きではないが、仕事だからやむを得ない。
そんなこんなで日曜の午後、新潟のある方より仕事の報告と相談メールが舞い込む。その返事のついでに、「明日は始発でそっちへ行きます」と書くと、「そうですか。深酒しない程度に今夜が楽しめますように。明日始発お疲れ様です。新潟で待ってる人がいるから、がんばってね」と返信が来る。待っている人がいてくれるか・・と思うと、どんなこともがんばれるものだ。たったその一言で、
人は勇気をもらったり、背中を押されたりする。急にいやいやモードが「よし、行くぞう」モードに切り替わるのだ。
その結果、真夜中の朝早起きも快適、いつも通り一仕事して、おにぎりも作り、元気いっぱい始発に乗り込む。そして長い1日にのぞぞむ。確かに待っていてくれる人がいた、またこれからが楽しみな新たな出会いもたくさんあった。面白いプレゼンにも出会い、貴重な経験満載の1日になった。
たった一言で、人は姿勢や行動、心を180度でも350度でも変えられる。
それにしても、便利な新幹線のおかげで1日はムダなく過ごせる一方、長い1日が終わったあとは疲れ切る。便利社会は、時にうらめしい。さあ、今日も待っている人がいてくれる1日を・・。

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