普段の仕事では、30代から60代までの方との対話が多いだろうか?
この世代と言っても性別から、業種、職種によって話す内容も、もちろん
異なる。
さらに、70代の方々は人生の先輩として、まだまだお元気な現役
の方も多く、敬意と感謝を込めながらのありがたい交流をさせて
いただいている。
本当に、人生のお兄ちゃん、お姉ちゃんといった存在だ。
そして、この1~2年は、80代以上の方との交流も増えてきた。
親が亡くなってから、親のお友達とのおつきあいも大切にしている。
父母の代わりに、顔を見に行き、世間話をする。
退院されたと聞けば、快気祝いとして花やお菓子をもって
寄らせていただく。
大した話をするわけではないが、その世代の方々と関わっていると、
親と話しているような気持ちになってくる。
だから、この親世代の皆さんのことも大切にしなくてはと思えてくる。
そんななか、つい最近、アルゼンチンタンゴの番組を眺めていて、現地のカフェで
働く人や、歌手、観光ガイドさん、タクシードライバー、レコード店の人・・
のことを思い出し、無性に会いたくなってきた。
そういえば、ブエノスアイレスのレコード店に、自分のCDを預けたのは
もう数年も前のこと。あ、あの店、どうなっているかな?
時々 ブエノスアイレスの写真を送ってくれる元銀行員のタクシードライバーは
お元気なんだろうか?
と異国でのコミュニケーションが走馬灯のように思い出されて、胸がいっぱいになる。
彼らから与えられたことは、本当に大きかった。
交流の恵みは時間の長さや回数とは比例しない。
と、目を閉じれば、地球儀とともに、日本地図とともに、そして年表とともに
色んなコミュニケーションを思い出し。懐かしくなり、抱きしめたくなる
思い出たち。
普段何気なく話している人達とも、いつか懐かしく思い出したり、ふと
特別な感情になることもきっとあるだろう。
これからも、さまざまな「異なる」人達とのコミュニケーションを、
もっともっと重ねていこう。自分と違うところが多い分だけ、
理解し合えると、歓びもひとしおだ。
人は、みな、それぞれ「異なる」。
だから面白い。だからいつも新しい。
「異」を受け入れ、認め、学び、そして育みあう。
そんな人生は、とても楽しい。
さあ、今日はどんな「異」なる出会いが?