現役時代、組織の頂点に立ち、大きな仕事を、人を動かしてきた
人たちも、いつしか定年になり、その肩書きなしの人となる。
もともと、肩書はなかったと思えば良いが、いつまでもその肩書きが
ないと生きられない人もいるし、それにこだわらずまったく新しい
生き方をはじめる方もおられる。
コロナ禍に定年となって、念願の起業をされた方がいる。
なかなかコロナで人に会えず、営業もできず、足踏み状態。
また、組織にいたときとは違って、いろんな方に気を遣い
人間関係を大切にしながら・・・と、昔とは勝手の違う道を
歩まれている。
もしかしたら、こんなはずじゃなかったと思うこともあるかも
しれない。
組織のなかで、関係を広げ仕事をしていくのと、
フリーになって、仲間と新たな仕事をつくっていくのは
違う苦労があることも、やってみてわかってくる。
肩書きなしで、どこまで自分らしく、仕事をやり切ることができるか。
最近、定年された先輩たちと話していて思うのは、
人生のステージは、死ぬまで変わっていくということ。
だからそのステージごとに衣装も、演目も
環境、相手に合わせて変えていかねばならないということ。
もちろん、その根底には、新しいステージに立つ自分の
コンセプトが必要だ。
豊かな経験だけでは、前に進まない。
新しいステージに立つ、自分の姿をイメージして、磨き、アピールすること。
ステージが変わっても、目を輝かせ、自分らしくいきいきと活動するために。
やっぱりコンセプトだろうか。
自分は何がしたい?何をすべき?
私自身も、これからの自分について、自らを問い続けたい。