惜しまれる人、永遠に。

メディアに登場する大学教授は多くおられるが、そのなかでも
アメリカ政治の国際政治学者、慶応大学教授の中山俊宏さんの
ことは、とくに前のアメリカの大統領選挙の時あたりからずっと
興味関心を持ち、その言動を注目していた。
その鋭く深い分析にいつも感心し、勉強させてもらっていた。

こんなに若くて素敵な大学教授なら、学生さんも励みになるなと
も思い、私も学生気分で気が付けば、中山さんが報道番組に
出られると、録画してチェックしながら、心躍ったものだ。

直接の面識はなかった。
その中山さんの訃報が昨日、ニュースで伝わり、衝撃を受けた。
まだ55歳。くも膜下出血によるとのこと・・・。
まだ先日、ロシアのウクライナ侵攻のことで、アメリカの対応
について話をされていたばかり。
また今週にでも、どこかの番組でお目にかかれるのでは・・と
思っていたぐらいだったのに・・・。

面識がないのに、こんなに悲しく思うことは、そんなに記憶が
ない。それは、自分の中で身近な死を経験したせいかもしれないが、
応援している人の突然の死というのは、本当に身に沁みるものだ。

もう元気な姿が見られない。もうすべてが過去になってしまう。
まだまだご活躍していただきたかった。

昨晩の報道番組では、中山教授がよく出演されていたこともあり、
キャスターが番組の始めに訃報について歌えながら、
残念でならない気持ちを語っておられたことも印象的だった。
面識がない私でさえ、こんなに悲しいのだから、一緒にお仕事
してきた人であれば、そして大学の皆さん、そしてご家族・・・。

お会いしたことがないけれど、
いっぱい教えていただき、学ばせていただき・・・
遠くからではあるが、感謝と哀悼の意を伝えたい。
急すぎる。早過ぎる。
やっぱり、人生はわからない。

惜しまれる死。惜しまれる人。
中山俊宏さん。若者にも勇気を与え、大人にも明るい知性を
伝え続けた、。素晴らしい学者さんであった。

心からご冥福を祈る。
そして中山さんが伝えたメッセージは、それを受けた側が
きちんと生かしていかねばならない。
今一度、改めて、学び直したい。

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