「愛と平和」をテーマに、次のミニコンサートの企画を考えているときに、
ふと愛の歌といえば、とすぐ思い浮かぶあの人のことを久しぶりに思い出し
最近の情報をネットで探した。今年あたり来日するのかな・・と思ったのだ。
ところが、検索結果で衝撃を受け脱力・・・。
なんと、昨年の春に亡くなっていたことを知った。
ああ、そうなんだ。昨年は自分の親のことで手一杯で、
その情報に気づけなかったのだ。
あの人は、不死身だから、死なないと思っていたのに・・・。
なんとまあ、生まれた年も亡くなった年も母と同じだということも知り、
ダブルにショック・・・。全く違う人生であるが、81歳まで同時代を
生きた同い年であった。母に続いて、旅立っていたのか・・・。
ずっとあの素敵な美貌と声量と歌唱力で、情熱的な愛を世界に与え続けて
行く人だと思っていたのに・・・。
その人の名は、ミルヴァ。おそらく70代以上の方であれば、多くの方が
ご存じだろう。イタリア人の実力派歌手。
親日家でもあり、日本語での大ヒット曲もある。
私は20代の頃から、「アドロ」や、アルゼンチンタンゴのピアソラとの
共演でいつしか大ファンになった。日本公演もよく開催されていたので、
何度か会場にも足を運び、ああ歌というのは、情熱的に表現することが
大切だ。心に響く、伝わる歌とはこういうものだ。
と、とにかく、勉強させてもらった。音域も自分にも合っており、
よく真似をして歌っていた。
そして、いつか会いたかった。話もしてみたかった・・・。
そんなミルヴァに感謝をささげ、彼女の歌よりいくつかを
次のコンサートでも演奏してみることにする。
そして、いつかいつか、彼女が眠るイタリアの(おそらくミラノ)
墓地にも出向きたい。
明日は、世界の平和のために、愛の歌を捧げる。
ミルヴァもこの意図をよく理解して応援してくれることだろう。
グラッツェ。愛と情熱の歌姫、敬愛する憧れのミルヴァへ・・・。