もっとも尊敬するデザイナーの一人がISSAY MIYAKE。若いときは、コム デ ギャルソンや、ワイズが憧れで、岐阜にパルコがあったおかげか、洋服への興味も育った。人とは違う、モノクロを基調に。そんなものが自分らしくていいのではと思い、そうはいってもそう頻繁に買えないため、お金がたまると、セール時にお気に入りの1着を探すのが楽しみだった。個性的なものを求める背景には、その作品の素晴らしさだけでなく、その作家=デザイナーの哲学が好きということもあった。
今は自分の生き方、ライフスタイルとともにISSAYのものがフィットする。気に入って、長く愛用させていただいているが、モノの良さだけでなく、このクリエイターの生き方、モノづくりへの姿勢に共感、感動しているのだ。
「着る人にとって楽でなくては、心地よくなければならない」どこまでも機能美を追求してきた。新しい素材を開発し、世を驚かせ続けてきている。たまたま、ご本人が登場する番組を拝見し、インタビューに出てくる言葉を聞くごとに、仕事の素晴らしさが浮かび、ああこういう人が存在してくれて、本当に良かったと心から思った。食の世界もそうであるが、「たかが」・・の世界であるが、「されど」の世界。
自分がどの世界のどこにこだわるかで人生の道は決まるのだろうが、この方、哲学と行動がぴたっと合致している。そこが最高にいい。
使う人に、愛用する人に「誇り」をもたせる存在。そこまでいけたら、いい。本当の仕事人とはそういう人のことを言うのだろう。そして本本当の仕事人は、アートとビジネスをうまく共存させている。広島生まれというところも、興味が尽きない。
どうぞ、まだまだ現役でご活躍いただきたい。と、心から応援している。
哲学と行動が伴う人への憧れ
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