スーパーの地元愛を応援!

大型スーパーは本当にすごい。その購買力でもって世界から品質良く、
価格もありがたい、そんな商品をずらり揃え、お客を迎える。
そんな価格では無理!というものが平気で並んでいる。
利便性も含め、大型スーパーの存在価値は普遍であろうが、
そのおかげで町の商店街は瀕死の状態。

最近、とくに昔の商店街が本当に懐かしく、
できればこういったお店を応援しなければと思っている。
衰退、絶滅の危機は絶対に阻止しなければ・・・。
一方で、全国展開こそしていないが、地域に根差す食品スーパーも
気になる存在。こちらは、コロナ禍であっても関係なく、
健闘されている様子。

よく通った新潟県内。主要な食品スーパーは複数、名を連ね、
各社とも工夫しながら、個性を生かしながら、
争奪戦を展開していたが、それはこの東海地区も同じこと。
おかげさまで100周年というスーパーもある。
実は、地域密着のスーパーは本当に奥行きが深い。

私が一番気になるのは、「地元の商品」の扱いだ。
もしかしたら、「地産地消」なんて言葉が流行る前から、
当たり前のように、地元の商品を積極的に販売していたのだろう。
大手スーパーでは、メディアに出ているような著名な商品が
優先されるが、地域のスーパーでは地元の中小・零細企業の
商品も多く取り扱われている。
例えば、袋菓子。昭和漂う、懐かしのお菓子がずらり並ぶ。
ひとり買い物に来るおばあさんのためか、昔を懐かしみ
子どもにも食べさせる母親のためか、とにかく、懐かしい
商品が多く、思わず滞留時間が長くなる。

昔、スーパーに行くと楽しみがあった。そのわくわくが蘇る。
大手店舗では、品ぞろえと価格で驚かされるが、
地域のスーパーでは、お店と地域の企業とのつながり、
ストーリーに胸が高まるのだ。
こんなところに、こんな会社、こんな商品・・・。
地元を応援しようとがんばるお店は素晴らしい。

連休は普段足を運ばないお店にも、小旅行気分で調査に出向く。
地方のメーカー、地方の店舗。とにかく地元を大切にする人たちを
心から応援しなくては。
名もないメーカーたちが、ずっと作り続けるお菓子こそ、
変わらない味こそ、ホンモノだ。

小売りも地元愛。
地方ではこんなことも改めて学べる。
気が付いたら、見たことのない地元の商品で籠がいっぱいになる。

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