新規事業開発に邁進、あっぱれ80歳!の生涯ビジネスマン

いやはや、いろんな方に会える仕事で本当に幸せだ。年間300社ほどの方とお会いし、お話ししているが
新しい方が半数以上だ。毎回その出会いに緊張とわくわく感に包まれながら、各地を巡る。
今回現れたのは、涼しげな小千谷縮のボタンダウンシャツに身を包んだ紳士。経営者であることはすぐわかる。
建設会社のトップだ。なんでも雪国生まれならではの、新しい消雪のしくみを考えたとのこと。このプランがいかに
有用であるかは実験でわかったので、商品化したいとの相談で、お話しを聞けば聞くほど、情熱をもちよく勉強され
お仕事なさっていることがよくわかる。
自分の信念がないと新しいことなんかできるはずがない。この方は信念の塊のように感じた。
相談とは、ときにはずっと相手の話を聞き、ご自身の頭の整理をしてもらうことにも有効だ。
ご自身の考えを話していただき、こちらも聞きながら必要なこと、気づくことをアドバイス。あっという間の1時間。
話しの途中で「わし、80歳ですわ~~」と言われ、心の底から驚いた。
自分の父より年上なのに、新工法の開発とか、タブレットでの営業ツールとかすらすらおっしゃるのである。
会社の会長という立場。本業は息子さんに任せ、ご自身は新規事業開発を担当されているとか。
それはそれは勉強熱心で、日経ビジネスだ、〇〇学会だと、いろんな情報がどんどん出てくるだけでなく、
コトバのキャッチボールもかなり高スピードでいける。お歳をきいて、感服という感じ。
そして翌朝、しっかりお礼のメールがくる。昨日の真剣な話しぶりとちょっと違う、茶目っ気たっぷりのお礼メール。
「昨日は、若いイケメンじゃなく、がっかりさせました~。いろいろしゃべりすぎてしまいすみません。方言まるだしで
わからなかったのではと反省しております・・・」などなど。
改めてこの会長さん、凄い!と感動。顔が浮かぶ。あの方は生涯現役を自ら実践されている。
そして、この新事業はきっと近い将来デビューできる。「先がないからよー、あと3年で・・・」時間が限られてくる
から、余計に真剣に取り組まれるのだろう。雪国には、雪国ならではの仕事を創る人がおられる。
地域を安全に、幸せにするための仕事。お金儲けが先でないところが、すがすがしい。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク