GWとウクライナ。

明日から、日本では大型連休がはじまる。
今年こそはと、多くの人が移動をし、しばしのリゾート、解放のときを
思い思いに楽しむ。
ああ、日本はなんと幸せな国かと思う。
(但し、「今のところ」と言う枕詞をつけたくなるが・・・)

少し前までは、さあどこへ旅行しようかと計画し、海外へ出発する人も
多くいた。
そんななかに、今戦禍のなかにあるウクライナに行こうと思っていた人も
おられることだろう。


私がもっとも大好きな映画のひとつ。
「ひまわり」を何十回も観て、未知の東欧世界と戦争の歴史に触れ、
あのドラマチックな物語と作品の完成度に観るたび胸熱くなり、涙も流し・・。
その舞台がウクライナ。
今回の戦争で、その地の名前は一気に世界に知れ渡った。

いつか、キエフと呼ばれる町に行きたいと憧れをもっていた。
モスクワにももちろん興味はあったが、キエフにはノスタルジー漂う
何とも言えないロマンを感じていた。
そう、東欧の京都という名にふさわしい存在とイメージしていた。

それなのに・・・。

最近、テレビで平和だったウクライナの町の旅の番組をやっており、
複雑な気持ちになった。
美しい街は、同じように戻ることはない。
この国の傷は、私たちが生きている間に回復はしないだろう。

改めて思う。
この2か月の信じがたい無残な光景は、全部映画だったら良かったのに

と強く思う。

ああ、ウクライナ。
ヘルソンには今年も ひまわりの花が咲くのだろうか?
戦車が広大な畑を前進しているかと思うと、胸がつぶれそうだ。

あの映画のようなひまわり畑にいつか行けるだろうか。
行けるように。
あのひまわり畑の下には、前の世界大戦で亡くなった戦士たちが
眠っていると聞いたことがある・・・。

だから、一刻も早く戦争を終わらせてほしい。
そんなこともあり、
私自身は、今年の連休は、平和を祈りつつ、
静かに過ごしたい気持ちだ。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク