心遣いの承継。

新潟小千谷より、お届けものを受け取る。
長年親しんできた、なじみの食品。鮭などの加工品でブランド名は「吉雪」。
雪は人々に吉をもたらす、ありがたい存在。という新潟の人々の雪への思いが
込められている。その名づけ親でもある創業者と出会い、十数年、おつきあいを
深め、その関係は、その方がコロナ禍で亡くなる前まで続いた。
その「吉雪」が届いたのである。現社長である娘さんからである。手紙が同封
されている。
「・・・・4月19日の新潟日報の記事を拝見しました。長らくお疲れ様でした。
1200社のなかの1社である、うちも大変お世話になりました。きっと母が
生きていたら、新聞を見てすぐ手紙(メールかもしれませんが)を書き、
そして、吉雪を送っていると思いますので・・・。」
とのメッセージがそこに記されていた。
母が生きていたら、きっとこうするだろう。ということを娘さまが想像して
お母さまの代わりに、送ってくださった。
その想いが、本当に本当に心に沁みた。
二代にわたり、心遣いいただけるとは、なんとも・・・。
そんな感激にひたった夜から、日付が変わり、4月24日。
今日はそのお母さま、吉雪の生みの親である美智子さんが旅立ちから2年だ。
時間は経っても、忘れる日はない。
そして、娘さまがお母さまの想い、思いやり、おもてなしの気持ちを受け継ぎ
仕事をされ、元気にご活躍されていることを思うと、美智子さんもきっと喜んで
おられることだろうと嬉しい気持ちになる。
今日は空を見上げて、美智子さんを思い感謝の祈りを捧げたい。

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