恥ずかしいから、勉強しよう!

いやはや、勉強不足は恥ずかしい。
いい歳になればなるほど、そのことを実感。

たとえば、どんなことでもコミュニケーションが
ちゃんとできれば、うまくいく。
ということを常々、思っているけれど、
これは、もしかしたら世の中が健全であってのことかもしれない。

健全でなければ、コミュニケーションは成り立たないのかもしれない。
その人それぞれの歴史や背景がわかっていないと、
そのコミュニケーション自体、うまくいかないし、
人間はそんな善良でわかりやすい人ばかりではなく、
利害関係が優先される世界も多いため、(自分の周りは無関係であってほしいが)
一方的に友好関係を求めても、相手によって、なかなか解決は難しいのかも。

今回のおぞましき戦争。
志ある人々の勇気と行動によって、きっと解決策があるだろうと
思っているが、それはなかなか難しいということに気づくことがあった。

「この本を読んだら、世界観が変わりますよ」
と専門家から教えられて言われて開いた、ロシアの勇気あるジャーナリスト、
アンナ ポリトコフトスカヤの「プーチニズム」という著作。

確かに、一部を読んだだけで、
この世の中は、カンタンには変わらない。
ということがすぐ想像できた。
これは、約20年前に出版された本であるが、
今のロシアをすぐイメージできる内容だ。
読んでいて気分が悪くなってきた。
チェチェンで起きた殺戮と
このウクライナの惨事は同じということがわかってくる。

隠された、誰も言わなかった世界。
閉ざされた社会では正しい情報は少ない。
だから本当に解決は難しい。

だから言わねばならぬと、現実を伝える行動をとり続けた彼女は
当局に何度も狙われ、そして殺された・・・。
いかに、自分がロシアと言う国を、
世界を知らないか恥ずかしくなってきた。
世界は、そんなに容易に変わらない。
一見友好的な、コミュニケーションでは、何も解決されない。

権威主義がはびこる閉ざされた社会。
外からはなかなか解決がむつかしい。

できるとしたら、本当に身内から・・であるが、これこそ、まさに
命がけの恐ろしい世界だ。
見守るしかないとは、本当にやるせないが。

平和な日本にいたら、わからない現実がある。
もっともっと勉強しないと、
もっとも知らないから言えることもあるが、
でも、もっと知ることで、もっといい知恵が沸いてくるはず。

いい歳して、知らないことが多いことに気づくことが多い。

恥ずかしいから勉強しよう。
これも、学びのひとつの動機になるだろうか。

もっと広く深く社会を、世界を理解し、
正しい道筋を考え、少しでも自分にできる行動を
とることができたら・・・。

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