五感で本質を問う姿勢。

「眼聴耳視」
最近出会った、心に残る言葉がこれだ。

河合寛次郎氏の名言のひとつとして知られているが、先日京都で
この額をみつけて、足が止まった。
どうやら、もともとは禅の言葉からきているようであるが、
河井寛次郎は陶芸だけでなく、言葉の紡ぎ手としてもなかなか
奥深い表現者であったと思う。

さて、この言葉。
目で聴き、耳で視る。
物事の本質を知るためのコツともいえる。
目で聴くも、耳で視るも、頭と心の働かせ方が大切になる。
目に映る、耳に入る表面的な情報だけでなく、その裏をその奥を
しっかり見聞きして、本質をとらえるようにしよう。
ということだと解釈できる。
さて今目、目に映る、耳に入ってくる情報はあまたある。
情報の洪水時代だ。ここにおぼれることなく、
しっかり五感をフル回転させ、
全身全霊でひとつひとつの事象に向かい合おう。
ちゃんと選び取って、それを生かす。
つまり、
しっかり生きることだよ。と言われている気がする。



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