生には勝てん。

2月に行った朗読劇の主催者(作家)と開催後、
やっと会えることになった。
コロナまん防のさなか、しかも雪降った翌日・・・。
いろんな悪条件での挑戦であった。
あれからもう2か月が経とうとしている。

こんな状況では劇場に来る人はあまり期待できないし、
今なら配信もできるから、
来れない人には自宅で観賞いただこう・・・。
と、今回はリアルと後日配信の二本柱で上演。
配信用は2日目の後半の部をプロが撮影し、編集。
そして、上演後に配信開始となった。
おかげさまで、多くの方にご予約いただいた。

劇場に足を運んでいただいたお客様からは、
その場でアンケートにいろんな感想をいただいた。
わざわざコロナ禍でも会場に足を運んでくださる
演劇ファンからの熱心なお言葉をいただいた。
感動した、朗読劇って想像するから楽しいね。
朗読と音楽がよくあっていて、良かった・・
などなど生の声をたくさんいただいた。

一方、配信の方は、こちらは恐る恐るであった。
どんな風に編集、再現してくれるのかな?
画面上で朗読劇って伝わるのかな・・・。
と、私自身思ってはいたが、でもやる以上はと
一生懸命告知し、応援もいただき、
当日来られない方は。それぞれのタイミングで
観賞いただくことになった。
感想をくれた人は3~4名。
すぐ感想をくれた人、ついでのときに感想を
言ってくれる人・・・。
久しぶりに演奏が聴けてよかった。
画面越しにマーサさんに会えてよかった。
新感覚ですね。千秋楽を観たかった。
朗読劇は初めてだったけれど、暗くてよく見えなかった。
ピアノの音は聞こえたけれど、役者の表情がわからなかった、
やっぱり、生で聴きたい。早くディナーショーやって!
などなど・・・。
正直、普段のライブなどより反応が少なかったのが正直なところ。

そんな感想やアンケートの声も含め、
そして自分たち自身の手ごたえとして、
「やっぱり、生じゃないと」
というのが、今回の総括。
生じゃないと、作り手、演じ手のすべてが伝わりづらい。
もちろんコロナのおかげで得た、配信という伝達方法は便利であるし
一定のことは伝えられるが、
やっぱり生には勝てないのだ。
とくに初めて観る方には尚更のこと。

もっとも4回も観て楽しんだという人もいたため、楽しみ方は
人それぞれであるが、
やっぱり生で観賞いただき、その反応をその場で得る。という
ことが本来の姿だろう。

わざわざチケットを買い、配信でごらんいただいた方に
あらためて感謝の意を伝えながら、そして次こそはライブで、生で
体感いただければと心新たにする。

「今度さあ、京都でやろうか」
「やろうやろう。絶対やる!」
京都出身の作家と、京都が第二のふるさとの私にとって
次の目標がまた加わった。

生には勝てん。
どんな場面でもそうだ。
リアル!
これに尽きる。何事も!

感動を伝えるには、心や表情の伝達が必須だ。
そして、同じ空間にいることでの共感、共鳴。

改めて、応援いただけるみなさんに感謝の意を伝え、
次はぜひ生で感動を伝えたい!と心に誓う。
ふりかえりは、本当に大切だ。と実感。
やりっぱなしじゃ、成長しない。



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