何十年という歳月、いつも見守ってくださる方たちがいる。
悲しいかな、その数は年々減っていく。
高齢になり、コロナのせいでだんだん会えなくなって、、、
再会の約束を果たせぬまま、御礼も言えず、挨拶もできないまま、
それでお別れ・・・。
と、そんなこともここ1~2年、急に増えている。
自分の場合は、いわれなき戦争で、ある日突然帰らぬ人になる、といった
あってはならない不幸のお別れではないけれど、
もう会えない、話せない、一緒にお茶も乾杯もできない・・・というのは、
心残りな最期である・・。
だから、会いたい人、会わねばならぬと思う東西南北の人たちとは、
ちょっと無理をしてでも、時間をやりくりして、会える今のうちに
会っておきたいと最近強く思う。
そんな気持ちのなか、長年応援してくださる方と久しぶりに再会できた。
コロナのせいで、ご無沙汰感が増す。
初めて訪ねる喫茶店にたどりつく前に、電話が鳴る。
「順調?大丈夫?わかる?」
「大丈夫です。もうすぐ到着します」
こんな風に心配してもらうのも、なんだか微笑ましい感じ。
待ち合わせというのは、やっぱりいいものだ。
ちょっとだけ非日常、プチイベントになっているのもうれしい。
そしてご対面。この一年の間に、我が身に起きたことを報告のごとく、
次々と話しはじめるといつものごとく、
あいづちを打ちながら、とくに笑い、
ときに突っ込みをいただきながら・・
止まらぬ会話に、時を忘れる。
元気に再会できたことが、うれしいのだ。話題は尽きない。
カフェのお店に人に、「すみません、閉店です」、と言われ、
2時間も時計も見ずに話していたことに気づく。
「長いこと、すみません。」
と、こっちがあやまって、急いで会計、急にあわただしく店を出る。
別れ際に、
「あと、100回会いますから!だから元気でいてくださいね」
「次も、この店で。ここ、良かったですね。」
そう言いながら、手を差し伸べ、約束。
一年に一回か二回、会えるかどうかのペースであるため、
あと50年以上は生きないと100回まではとうていたどり着けないけれど、
「あと100回」
この言葉が、元気に生きる合言葉になればと思った。
気持は、永遠に会えると信じつつ・・・。
人生のなかで長く交わり、関わる人との別れはこれからも続くだろう。
だからこそ、その関係を大切に育みたい。
大切な人にはずっと元気でいてほしい。
改めて心からそう願う。平和な日本、今日も大切に生きなければ。