輝く未来へ、のスタート。

今、障がいをもつ皆さんとのプロジェクトを進めている。
仲間とのコミュニケーションを重ね、一緒にひとつのことをやり遂げる。
そして、ひとりひとりが輝き、自信が沸いて、未来に向かって前進できるように。

そうなるために、半年ほどかけて、スタッフも含め20数名の皆さんと一緒に
交流しながら、個別面談をしながら、
そして彼ら彼女らがはたらく会社のテーマソングを
皆の意見をもとにつくり上げた。
その原曲をスマホで録音し、私がいないときは、
それを聴きながら自主練習を続けていただき、
私が合流できるときは、全員で練習。
このプロジェクト用にキーボードも調達した。

自分は何ができるか?やりたいか?歌を歌いたい人、
指揮をやれる人、打楽器ならできる人、
ハーモニカに挑戦したい人、手話で表現したい人・・・。
とにかく全員が何かをする。
私も名古屋から手持ちの楽器すべてを新幹線で運び、
好きな楽器を選んでもらった。
自分で楽器を用意できる人も持参。
なかには木魚をもってくる人もいて、
なかなかユニークな合奏隊になってきた。

歌詞もだいぶ覚えてもらったので、
1番だけでは物足りないかもと、2番の歌詞も急きょ追加作成。
そして、今週3回目の合同練習を行った。
なかなかいい感じだ。
もともと、やっぱり音楽の先生になりたかった?なればよかった?
そんな思いもよぎる、練習時間。
楽しく皆にいろんなことを挑戦してもらう。
姿勢、マスクをしているなかでの声の出し方、表情、リズムの取り方、
心を込めて歌うこと、だんだん盛り上げること・・・。
完成に向けてどんどん注文を増やしていくが、皆さん
ついてきてくれている。
手話も入って なかなか厚みのある曲になりつつある。

どんどん良くするためにアイデアや注文を出すと、
皆さん目を輝かせて、私の言葉を聞いて、トライしてくれる。
恥ずかしさを乗り越えるのも今回の挑戦だ。
そんなこんなの1時間余りの練習で、ずいぶんと完成度が高まった。

このみんなでつくった曲をお披露目する場をつくろうと、スタッフと企画。
4月末に会社関係やご家族の方にお声をかけて、その演奏を鑑賞いただく。
もちろんオンラインでも試聴いただけるようにする。
本番に向けて・・・というゴールがあるから、みんながんばる。

どんな思いを伝えたいか。
どんな気持ちで演奏したら、想いが伝わるか。
今回は宿題として、そんなことを考えてもらっているところ。

実はこのプロジェクトを通じ、
障害を持った人たちが、ある種閉ざされた世界
から解放され、新たな未来へと歩き始めるきっかけになってくれたら・・
という思いをもっている。
これまで できなかったことができるようになった。
これまで できなかった仕事にも取り組めるようになった。
社会(仲間)と共創することができるようになった、
そのことがうれしい。
そんな経験から、社会で働くことの歓びを感じ、さらに成長してほしい。

今月末に行うお披露目は、そこに進む第一歩だ。
どんな小さなことでもゴールがあるとやりがいが生まれる。
そして、それを達成すれば、必ず次への道が開ける。

今日から4月。平和な日本で朝を迎えられることに感謝して、
輝く未来づくりに ともに進みたいと思う。

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