感謝のコンサートは献花付きで

母の1周忌にふさわしい、私らしいイベントを。
母が、長い間お世話になっていた地域の皆様に、感謝の気持ちを伝えたく、
「春のありがとうコンサート」を提案。すると即決定。
そして、まんぼう解除もあって、予定どおり開催することができた。
それでも人数は厳選して、20名ほど。以前開催したときの半分ほどか。
でも、コロナ禍にもかかわらず、皆さん、雨のなか集まってくださった。

私は、集合されてすぐコンサート開始のつもりでいたが、なんとまあ、
献花のご用意をしてくださっており、皆さんから母(父)の写真に向かって
かわいらしい紫とピンクのミニブーケを、ひとりひとり献じてくださった。
思ってもいない光景であり、演奏前に思わずうるっときたが、参加された皆さん全員同じ気持ちだったかもしれない。

気持ちを切り替え、演奏開始。
コンサートはその花を横に、オリジナル曲を中心に、母、父との思い出を
語りながら、1時間ほど。
ピアノがない会場であるため、キーボードを持ち込み、マイクもなし。
でも、まったく問題なく、よく響いた。なんだか声が良く出ている。

途中では、「人生は観覧車のように」に続き、観覧車は平和の象徴と言う話を
して、ロシアとウクライナの戦いが早く終わるようにと、ロシア民謡「ともしび」とウクライナで撮影された名画「ひまわり」を演奏。皆さんと平和を祈った。

最後は地元のために作った、「みのり愛」を全員で歌ってフィナーレ。
みなさん、とても楽しんで最後まで聴いてくださった。
記念の集合写真というセレモニーも終えて解散。

帰り際にみなさんひとりひとり声をかけてくださった。
「体に気を付けて活躍してね!」「また呼んでね」「お母さん、喜んでみえるわ」・・・。普段のライブ通りの雰囲気で、楽しく終われて安堵。

いただいたブーケを、その後お墓に届ける。
「ちゃんと、やったよ。聞いとったかな?」
いつもどおり、話しかける。
母も父も、とても喜んでいるように思え、心が熱く、軽くなった。

良かった良かった。
1年前の葬儀のときから決めていたことが、ひとつ実現できた。
親孝行は、子供が生きている間、生涯していけば良いことだ。
そう思えば、悲しみも薄らぐ。
さて、次は・・・。
皆さま、本当にお世話になりました。
これからも、歌とともに
両親を思い出してやっていただきますように・・・。




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