先日このブログにも書いた、地元の川沿いのさくらまつりでの父の提灯の話題。
やっと、まつりの責任者の方(町の自治会長さん)と連絡がついて、
父の名入りの提灯は、今年も飾っていただけることになった。
そのやりとりとしているうちに、新たなアイデアが浮かんだ。
「あの、提灯って、新しく作ってもらえるんですか?」
「今年の春のは、もう間に合わないなあ~。来年なら、また声かけて
もらったらできるよ」
「そうですか。では、来年は父と母の名前を入れた、提灯をつくらせて
もらって飾らせていただけたらと思いますが、よろしいですか?」
「いいですよ。来年なら。またそのときに打ち合わせしましょう」
と電話を切った。
提灯といえば、岐阜は提灯の町だ。そんなことすっかり忘れていたが、
美濃紙とともに、提灯や和傘はわがふるさとの伝統産業だ。
だから、提灯を飾るのは、ちょっとした親孝行にもなる。
今年は、父の名前の提灯を探せるさくら祭り。
そして来年は、父と母の名前入りの提灯を飾って、地元のみなさんに
「あれ?」と思い出してもらいたい。
長崎の精霊流しや京都のり火とは時期も内容も違うが、父と母のことは、
華やかに咲いて、散り往く桜とともに、この町で生きた二人のことを
思い出し、旅立ちを見守るそんな行事ができれば・・・。
桜が咲く季節に向けて。何かと新しいことを始めていこう。
前向きに生きていくためには、常に新しいことを仕掛けるのが一番。
そして、悲しみや寂しさを、嬉しさや楽しみに転換する力を身につけて
いきたい。
桜を迎える準備。
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