女はつえーよ。たくましいよ。

知り合いの飲食店の社長さん、気が付けばずっと応援団になっている。出張先の親戚?のような気持ちで、気が付けば立ち寄る。
お店は決して今どきで言うかっこよさはないし、キレイなお店ということでもないが、味は絶品だ。地産地消にこだわり、店主自らがあちこち出かけて他にないものを調達している。田舎のめしや~という感じが、私にとっては心地よかったりする。
一応、客の私であるが、私がひとりで店に入ると、店主は席を案内するとともに、なぜかいつもお茶をもって自分自身が私の前に座る。
え?ひとりでごはん食べるつもりだったのに、なんで前に座るの?と思うが、いつもそんな感じだ。
そして、とくにこちらから質問していないのに、いろいろ近況を話してくる。そして最後に「最近さ、ちょっと落ち込んでいるんだわ」
と言ってきたため、心配になり、「え?大丈夫?」と聞くと「いいんだ、いいんだ。落ち込むときは落ち込む、それでいいんだ」ともいう。あ、そうか。「じゃ、また元気になるのを待とう。それが社長流ね。」と、言葉を返したら、最後に「いいね。いつも楽しそうに仕事しているね。いいね。ほんとうに女はつえーよ。たくましいよ」と言う。私のことだけを見ていっているのでなく、世の中全体のことを指しているのかとは思うが。落ち込むときは落ち込む。それはわかっているけれど、誰かにひとことそのことも言いたい。社長業は孤独だから損得関係ない人に言いたい。その気持ちもわかる。オンナはやっぱり強いのかな?そうかもしれない。でも、男だって強い。でも、繊細ないきものだ。がんばってね。とは今は言わないけれど、ずっと心の中で思っているし、また近々店をのぞいてみようと思っている。
女はつえーよ。男はつれー?よ?

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