音楽の中の神様に。

毎日、おかげさまでやることがたくさんあるので、
何かと集中する時間に助けられる。
今の自分の気持ちが、忙しさのなかに避難している感じだ。

しかし、忙しさの合間に、
ふと、ウクライナの幼子の泣き顔が浮かんできたり、
ポーランドなど西側に避難しようとしている人々のこの上ない
悲しみにくれた表情、
そして未明からの銃撃、爆発音と光る稲妻・・などが蘇る。

すべて映像で見たものであり、自分がそこにいるわけではないのに
とてつもない恐怖心と、怒りが湧いてくる。
人間は何なんだ?
もう世の中は、地球は終わってしまうのではないか・・
と、そんな風に思える瞬間もある。
とにかく、もう
早く終われ、早く終わってほしい。
と心からの祈りを捧げる。

私の場合、何の神様に祈るのか?よくわからなかったが、
最近は、音楽のなかにこそ、
わたしの神様がいるのではないか。と思うようになってきた。
あるピアニストが演奏についてそんなことを話しているのを
聞いて、そうだ、と とても共感、納得したのだ。

だから、音楽とともに祈る。

武器ではなく、楽器を。
銃声ではなく、歌声を。

本当に戦場で音楽を聴かせたい気持ちになる。

今は静かに祈るのみ。
とても歯がゆいけれど・・。



カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク