あたたかい週末となった。
今日で、もう2月もおしまいだ。
カレンダーを1枚めくると、一気に春になるのだろうか。
地元のさくらの木のつぼみが膨らみつつある。
ああ、あと1か月もしないうちにも、
この界隈は例年通り桜一色になり、華やかになる。
通り沿いに提灯が飾られ、さくら祭りらしくなる。
桜の木々は川の堤防に並んで立っているため、
そこで座ったり、宴会をしながら花見をする人はいないが、
通行しながら、散歩がてら、地域の方々が花見を楽しむ。
年に一度、華やかになるこの界隈。
そう、ここは幼稚園の頃から慣れ親しんだ道。
昨年、母が亡くなった後に知った、父の名前が入った提灯。
こんなところに参加していたんだ。
みつけた人から教えていただき、現地で提灯を探して、写真を撮って、
施設にいる父に持っていって見せた頃を思い出す。
母が亡くなったあと、元気をなくしている父を少しでも
元気づけようと思ったのだのが、昨日のようだ。
さて、その父も秋に旅立ってしまった・・・。
でも、それとは関係なく、また桜の季節がやってくる。
自然は人の人生を越えて存在し続け、四季の移ろいを見せる。
ああ、父の提灯、今年も飾ってもらいたい・・・。
この堤防を通るたび、桜の木を見るたび、
そんな気持ちが募り、どうしても
提灯が処分されないようにしなければと思い、
おそらくその祭りを担当しておられるであろう自治会のご担当者に向けて
お手紙を書き、公民館のポストに投函した。
今年もこの提灯を飾ってほしい。提灯だけでも、ずっと花見させて
あげたい・・。そんな気持ちだ。
早くそのご担当の方から連絡が来るように祈っている。
今年から桜を見るのは、これまでと違う気持ちだ。
どの場所でも桜を見るたび、親を思い出すのだろう。
ちょっとたまらないが・・・。
それよりまずは、提灯を・・・。昨年のように飾ってもらえますように。
以下の写真は最近の桜の様子(上)と、昨年みつけた提灯(下)
ささやかな願いは・・・
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