組織で働く人には、この節目が必ず訪れる。
最近も何名かの方より、定年退職をされるとの報せをいただいた。
本当に「長年お疲れ様でした!」の一言に尽きる。
会社の新陳代謝のためには、定年も必要なしくみである。
何十年もその日まで、その日のために会社に尽くす、と言う
人生の先輩を多く見てきた。
つとめあげて、卒業。定年は会社人の卒業だ。
この定年後のお付き合いはさまざまだ。
定年とともに年賀状も途絶え、連絡先もわからなくなり・・
という方もいる。仕事の上で出会ったつきあいは、定年とともに
全てリセット。そういう考え方もある。
きっと定年後は、何十年続けた仕事とまったく関係なく、
まったく新たな人生を進まれているのだろう。
ふと、今はどちらにお住まいだろうか?お元気かな?と思い出すこともある。
また、だんだんと連絡が途絶えていく場合もある。
仕事で頻繁に会っていたけれど、環境が変わることで、共通の話題も少なくなって、次第にご無沙汰・・・。
今年こそ会いましょう。と年賀状や久しぶりのメールで書いたものの、
なかなか会えずじまいで時間を重ねる・・。このパターンもある。
一方、定年されても関係が切れず、おつきあいが続くということもある。
その場合の多くは、定年されるまでに、定年後の計画をしっかり立てて、定年を第二の人生のスタートとして、新しい仕事や活動をしながら、元気に活躍されている方である。
組織の縛りや、かつての肩書がなくても、培ってきた経験、キャリアで充分社会に貢献できるという生き方をされている。
ブラボーである!
専門領域や豊かな人脈を生かし、
地域やその専門領域でいきいきと発信されている。
もっとも、こういう方は勉強熱心でもある。変化への対応も柔軟だ。
いつまでも学び、人と関わり、自分の人生を豊かに生きておられる。
今は70歳を軸に、まだまだ活動できるという時代。
もちろんその人次第だと思う。
定年とともに、病魔に襲われる場合もある。
そうならないように、常に健康管理に気を配り、定年前も、その後も
自分らしく生きられるようにするための備えが必要だ。
今週は、新潟で定年後、肩書も新たに、さらにいきいきと活躍されている
方と再会し、いい生き方だな~と刺激をいただいた。
その方は、「災害と食事」がライフテーマ。
研究、現場の経験、そして講演、執筆。
その報告を久しぶりにきいて、定年後、より自由に輝いて活動される姿を
改めて、素晴らしく頼もしいと思った。
定年後、素敵に生きるには、もちろん現役時代の積み重ねが大切だ。
お手本となる先輩たちが、周囲にいてくださって、ありがたい。
肩書きが変わっても、年齢を経ても、ずっと続く関係。これが最高。
自分には定年がない。自分で節目を作りながら、最期まで生涯現役で
楽しく、元気いっぱいに生き抜きたい。