春のおとずれを感じる京の週末。
鮮やかに咲く梅の花、ピークを過ぎた受験合格などへの願掛け、そして、町の各所に飾られはじめたおひなさん。町角でみつける引っ越しのトラック・・・。
雪が舞いながらも、太陽の光が降り注ぎ、季節の交代を感じる。
ふと、先日、東京行きの新幹線のなか、隣の席に東大の英単語の参考書
を手にもった親子連れをみかけたことを思い出した。
あの受験生、うまくいったかな。
2月後半は春に向け、新たなスタートに向け、人々が動き始める季節。
自然も動く。寒さのなかに、鮮やかな春を感じる瞬間。
緊張と希望、世代交代・・・。
四季を巡り、いのちが生まれ変わる。
ふと、早咲きの桜をみつけた。
「あ、もう咲いたんだ」
ふと、なぜか悲しい気持ちになった。
しばし忘れていた、1年前の母の旅立ちを思い出したのだ。
春は、別れの季節でもあった。
でも、あれから4つの季節を巡った。
だから、あのときと同じではない。新しい何かが私のなかに
芽生えてきているはず。
春をみつける機会がこれからますます増えるだろう。
新しくなる。新たにする。新たに生まれる。
新たに生き始めることができる1年の節目。
春がくる。
春がくる。
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