みんなでわくわく初練習。

春に向けての新曲ができた。
障がい者の皆さんと交流し、声をききながら、
皆さんの仕事に対する思いや仲間意識などを表現したイメージソング。
まさに「みんなのうた」だ。
大急ぎで頭の中にあったものをアウトプット、形にして、
練習に突入。

初回の練習に、12名とお世話されるスタッフさんたちが集まった。
手持ちの楽器も持ち寄った。
私もはるばる?名古屋から新幹線に乗って持参した。
その楽器が入った袋を持って車内を歩くとき、
タンバリンや鈴の音がしゃんしゃん鳴るため、
そっと持ち運んだ。

初の練習がはじまる。オフィスの中では音を出しづらいため、
仲間のレストランにお願いし、営業前のお店をお借りした。
歌詞や楽譜を配り、楽器も好きなものを選んでもらう。
家からおもちゃのラッパ、木魚、ハーモニカなどそれぞれ
持ってきた人はそれを使い、それ以外は用意した楽器から
選んでもらう。楽しそうに皆さん楽器を手にとってくれた。
その後、
簡単に録音してきた音源を皆で聴いてもらう。
みんな、しっかり歌詞に目を通し、まずは聞く。
この3か月ほどかけて、皆さんと個別に面談をして、
いろんな思いや言葉をいただきながら、私の方でそれをまとめた。
だから、みんなの想いもぎっしり詰まっている。
だから、みんなが自分たちの歌として、真剣に
受けとめてくれている・・・・そんなことを感じながら
全員の表情を確認する。
音源を聴きながら、もうすでに歌い始めている人もいる。
その次に手拍子の練習を全員で行う。
最初は揃わなかったが、すぐに揃い始めた。
なんと皆さんのノリのいいことか。
歌の覚えも早い。
しっかり自分が選んだ楽器を、叩く姿が微笑ましい。

さらには、
指揮をやりたいという人も名乗り出て、何かと積極的、
自発的で、このプロジェクトはすでに成功していると
確信する。
初めてのレッスンは45分。あっという間に終わる。

練習後、皆さんから感想をいただく。
歌の出来上がりを喜んでくれたり、練習がんばる!の声が
あったり、間違えたと反省があったり、感謝の言葉が並んでいたり・。・・。
とてもうれしい声がずらり。素直な声にじんわり。
この言葉から、
みんな、このプロジェクトを楽しんでくれていることが伝わり、
やってよかったの気持ちでいっぱいになる。

まだこれから、何度か練習を重ねる。
そして春に初お披露目。その方法も皆で楽しみながら検討、準備する。

彼らの会社のうたとして、歌い継がれることを願っている。
元気が湧いてくる、いい歌ができた。
そう、みんなとつくったというところが、何よりうれしい。
みんなに出会ったから、発想できた。
みんなと話したから、この歌ができた。
歌は、まさに心の架け橋、笑顔のコミュニケーションツール。
発表が楽しみだ。



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