13日まで公演された、朗読劇の配信サービスが開始となった。
これは、会場にその日に出向かなくても、自宅など好きな場所で
期間内の好きなときに楽しめることができる。という点で
コロナが与えてくれた、新たなサービスだ。
配信は、今から思えば、技術的にはコロナ前からも可能であったが
「今、そこに行くことができない」という現実が、主催者に気づきを
与えたといえる。
確かに、今回も遠方からなので、コロナゆえ、東京に行けないけれど・・・
ということで配信予約をしてくださった方や、当日体調不良になり、
配信予約に切り替えられたという方もおられる。
主催者によると、
今回は、劇場来場者よりも、ネット配信予約の方が増えた。
最近の傾向はとくにそのようだ。
とくに小劇場、小さなホールでのイベントには、配信の方が安心、安全
に思える。
そんなことで、かえって、会場自体は、従来の公演と比べると大変人が
少なく、密にもならずたっぷり楽しんでいただけることにもなる。
さて、その配信。私はまだ自分で観るのが怖い。
だいたい自分で観るのは、そうかもしれない。
この録画は、初日の2回目を録ったもの。
初日というのは、なかなか緊張するものだ。
初演はとくに、お客さんが入った初めての空間、初めての演技。
チームワークもまだ未完のままでのスタートゆえ、少しぎこちなく、
なんともいえない緊張感が会場を包む。
今回は、開演後、サーキュレーターがフル回転したおかげで、
とてつもない寒さが、指先を凍らせた。というアクシデント。
そして2回目は、その初演よりは慣れてきたが、会場に撮影用のカメラが何台
も入ったおかげで、「絶対に間違えてはいけない!」との新たな緊張感に
再び包まれる。この回の公演が、配信されるのだ・・・と思うと、
これまた最後まで、どきどき。でも、意識しすぎるのも禁物。と
内面のバランスがなかなかむつかしい。
と、そんななかで撮られた回が、昨日、ネット配信された。
早速、ごらんになった方から、「朗読劇と生演奏ってはじめてみたけど、
場面転換に音楽があることで、本当の演劇みたいに映像が浮かびますね」
「音楽はすごい重要な役割なんですね」などの声をいただく。
ああ、間違えているところ、気づかれていないだろうか・・。どきどき。
ああ、観ていただいたんだ。と思いつつ、あの現場のなんともいえない
緊張感が蘇り、役者やピアノ演奏の「生」の表情が、配信でどこまで伝わった
だろう・・と不安な気持ちも改めて芽生える。
劇場に来られた方は、「やっぱり、現地でないと味わえないものがあるから」
ということで足を運ばれた方もおられたため、配信ではそれがどこまで伝わり、感動をお届けすることができるのだろう・・・と思えてくる。
しかし、「ある程度」は伝わるだろう。そして、今度こそは、生で観たい、聴きたい
となれば、まずは成功か。
でも、やはりネットの限界はある。
そんな状況で、今回、心から応援いただき、各地からご予約いただいた皆さま
に心から感謝をしたい。
行けないから、とあきらめられた本番が、
自宅や好きな場所でいつでも楽しめる。
このネット配信のメリットは、計り知れない。ここが大切だ!
いろんな発信にトライすることで、次が見えてくる。
でも、やっぱり、生がいい。
生で伝えたい。そして、生は贅沢。
改めて、そのことをかみしめ、配信された作品と自分をみつめなおそうと
思う。勇気をもって・・・。
今回の朗読劇の配信サービスは3月10日までご覧いただけます。
今日も好評受付中です。ぜひ、よろしければ・・・配信の可能性を
ご一緒に探検いただけたら、幸いです。
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