昨日2月13日までの朗読劇公演は、おかげさまで無事に終了した。
一部出演者においては、濃厚接触ということで降板されるというまさかの事態も
あったが、それも含め代役も用意していたため、問題なく全プログラム開催
できたことは幸い。(ご本人には本当にお気の毒で、残念であったが・・・)
さすがにコロナ禍で、満員御礼にはど遠い客入り。これも想像通り。
そんな悪条件でも、来場される方はかなりの演劇通だったり、近場の応援団
だったり、コロナとのつきあい方も心得ておられる方だったり・・。
とにかくお客様の数にはこだわらない。おいでいただいた方がすべて。
100人でも10人でも、同じ。ひとり一人のお客様に響くよう、
届くように演じよう、と一丸となって取り組んだ6回の公演。
お客様から見たら、その毎回の変化には気づかないかもしれないが、
演ずる側には、さまざまな違い、変化があり、一喜一憂もあり、
成長もあり・・。とにかく毎回違う作品になった。
とにかく、それぞれの役割をまっとうしたといえる出来栄えになった。
配信用に録画したのは初日であるため、こちらにはまだ初々しい緊張感が
漂っているかもしれないが、2日、最終日と回を重ねるごとに演技も安定し、
演奏する私も、台本を見ないで、
役者の朗読に聴き入ってしまう余裕ができるほどになった。
さて、今回改めて学んだこと。
演劇でも朗読劇でも、オーケストラでもそうだが、チームワークが肝心。
一人一人が自分の役割をしっかり担う。そして、「間」を大切に。
言葉が命の朗読劇であれば、言葉を次の人にバトンを渡すように、
つないでいかねばならない。
そして、音楽は意外と重要、重責を担う。
映画でも同じであるが、最初と最後の音楽で作品は決まるといっても
過言ではない。もちろん場面転換も重要であるが。
決して気が抜けない。自分がちゃんとしないと、拍手が来ないかも。
最後が決まらなければ、せっかくの作品がだいなしになってしまう。
絶対に、そうなってはいけない!
と、毎回緊張の連続で、心臓が飛び出しそうなぐらいであったが、
なんとかうまくおさめ、最後の音を決めることができ、
会場から拍手が沸くと、心からふーっと力が抜ける。
毎回、そんなエンディングを迎えた。
心のこもった拍手や、お客様からお声をいただいたり、
アンケートにうれしいことが書いてあると、
本当にやって良かったと思えてくる。
今回は、スーパーとバレンタインをテーマにした作品で、
4つの作品を音楽でつなぐという仕事をさせていただき、
新たな可能性に出会えた。まさに、自分へのギフトだ。
これから、この季節がくるとこの劇のことを思い出すだろう。
出演者の皆さん、本番の様子、そして、演奏のタイミングのチェックを入れた付箋付きの台本とピアノ。さまざまな写真からこの3日間をふりかえり、安堵。
無事終えることができた達成感と、温かい応援への感謝の気持ち。
新たに出会えたアーチストたちとの、次なる遭遇を楽しみに。
ハッピーバレンタインの月曜がはじまる。
挑戦と達成感。自分へのバレンタインギフト。
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