NYのブロードウェイ。25歳で初めてNYに行って以来、
もう何十回、足を運んだことか。
いろんな作品を見たが、結局はこの10年ほどは(といっても、コロナ前から
ご無沙汰で3年ほど行けていないが)気が付けば、
毎回、「CHICAGO」ばかりを毎回観てきた。
しかも最前列に近いところなど、演技や演奏がよく見える場所を好み、
演者の呼吸、表情やステージ上のチームワークを体感、研究した。
なぜ、「CHICAGO」をこんなに多く観るようになったか。
セクシーかつユーモアあふれる役者の演技と音楽性の高さは
もちろんであるが、それ以外には、指揮者がピアノを弾きながら、
出演者と一体となって演奏しているところが大きな理由。
役者の歌やダンスももちろんしびれるが、そのピアノを弾く
指揮者の彼女を見て、限りない憧れを抱き、いつかは私も!
なんて妄想を抱く瞬間が好きだった。
配役された役を演じ、セリフを話し歌い、踊る役者だけが
役者ではなく、演奏者も同じ役者なのだ。歌舞伎の世界にも、
長唄をはじめ、音楽があり、三味線などの音色が役者の演技を
盛り上げる。
音楽は舞台に不可欠である。
さて、いよいよ週末からはじまる、朗読劇。
やっと脚本・演出責任者と音楽の打ち合わせができ、
だいたいどこにどんな音楽を入れるかを話し合った。
自分のオリジナルもそれ以外も、音楽以外の効果音も・・・
できることは全部やる。
さて、当日の衣装は?とたずねてみると、
「考えておきまーす」とのこと。
何でもいい。
お客様が喜んでくださったらいい。
昨日の投稿に記した、「天井桟敷の人々」とは
くらべものにならないが、いつの時代も、
舞台にいるすべての人間は、お客様のために存在する。
そういえば、この映画に出てくる演劇には、
いつもオーケストラの存在があった。音楽があることで、
作品が立体的になり、観客の情緒をかきたてることができる。
と書いていたら、どんどん緊張が高まってきた。
カウントダウン。やるしかない!
兼業アーチスト、がんばろう!