今、「虹と雪のバラード」と言う曲を思い出す。
そう、あのトワエモアが歌っていた、名曲だ。
1972年の札幌オリンピックのテーマ曲に使われた。
その当時は、これを聴くと、大きな空と白銀の世界が広がり
未来を、希望を感じた。小学生であったのに、そう感じた。
前の東京オリンピックは幼すぎて、よくわからなかったが、
札幌オリンピックは、この曲のおかげでくっきり記憶がある。
50年経った今もこの曲の歌詞を見直し、メロディを口ずさみ、
時に演奏もしながら、
本当にいい曲だな~としみじみしながら、
半世紀前は、オリンピックが希望に、夢にあふれて
いたことを思い出す。
昭和の時代が、改めて懐かしい。
さて、お隣の大国で、オリンピックが始まった。
コロナ感染再燃のまっただなかの強行開催ともいえる。
人工的に雪を降らしてまで、やるという無理やりさには
慣れてしまったが、
今回、昨年終わった東京オリンピックのときと同じことを想う。
なんのためのオリンピック?誰のための?
純粋な世界平和のためのスポーツの祭典?
もちろんアスリートたちは純粋に自己ベストを、金メダルを目指す。
そのことはもちろん純粋に応援したい。
でも、オリンピックだけが特別という
不思議な価値観はいつまで続くのか?
ということも強く思う。
いつまで、この浪費のイベントを続けるのだろうか?
お金をかけなくても、競技大会は開催できる。
今、コロナの撲滅が世界共通の早急なる課題であり、
そして紛争もなくさせばならない。
人権保護も大きな問題だ。
オリンピックにかかる費用をワクチンに回す、
貧困で困っている人を救う、
メダルの数よりも、紛争を解決するための
話し合いに注力する。
こっちの方がやはり大切ではないかと思えてならない。
また開催国の人が無理を強いられて、そのイベントだけが
特別な存在となっていることも、理解はできない。
いつまで、こんなことを続けるのだろう。
昨年の東京オリンピックの記憶が
すでに消えていることも
気になりながら、
「やることに意義がある。」
と、こんなことに大金を、労力をかけ続ける為政者には??
と。個人的には思えてならない。
国っていったい何だろう?
そんなことも、想う。
大切なことは、ひとりひとりのいのちが輝くこと。
とにかく無事に終わることを祈り、
またそれ以上に、純粋に世界の平和を、人権が守られる社会を
心から願っている。
半世紀前。懐かしく、まぶしい。
もう、時は戻らない。
そう、時は戻ることはなく、前に進むのみ。
せめて、良き方へ・・・。切に願う。