動けば発見、感動、力になる。

オミクロンに負けないという勢いで、ドラマリーディング(朗読劇)公演が迫る。
まじで、できるんかいな。と思う気持ちを吹き飛ばし、
今、自分の精神世界は別世界に住んでいる。(そうじゃないと、進まない)
脚本がまだ完成ではないけれど、途中のものを受け取り、
イメージを膨らませる。
すでにある自分のオリジナル曲を使う、それ以外にもいろんな表現方法がある。
クラシックの名曲をうまくアレンジする、なかには自分の新曲を織り交ぜても良い。
生演奏がある朗読、演劇と、すでに録音された既成の音源を使うのとは、
臨場感やドラマの広がり方が違う。
なんといっても、役者と演奏者との息づかい、セッションのような空気感、
なんともいえない緊張感は、生でないと表現、体感できない。
オンラインの打ち合わせのとき、演出家が言う。
「ここのセリフは、ラップでいきたいんです」
ラップ?!あのラップか?!
確かに台本には、韻を踏んだようなセリフが続くフレーズがある。
ラップというと、スタジオでレコードをいじりながら リズミカルに発する
ヒップアップというイメージがあるが、朗読劇で?しかもピアノで?
そう、ピアノでもラップをやる。
その後、いくつか You Tubeでサンプルを見ながら、
ピアノを弾きながらセリフを発しているミュージシャンの存在を知り、
ああ、これか~。と新たな学び。

今のところ、私には弾きながらラップを歌う世界は、
右手と左手に違う人格を持たせないと弾けない「ひとりボレロ」を演奏するように、
難しい世界ではあるが、なんだかできそうな気がしてきた。
今回の公演では、役者のセリフとピアノでラップを奏でる予定。(今のところ)
淡々としたリズムに乗せて、違うリズムのセリフが走る。
室内楽のような楽曲に合いそうだ。とイメージが湧いてくる。

この世界が朗読劇の世界を面白くする、立体的な空間ができそうに思う。
と、このように、
なんでも新しい挑戦をはじめると、新たなことに出会い、心動かされ、
カラダも動く。
この繰り返しで新たな才能を見出したり、乗り切る力や表現力が身についてくる。
音楽家としての活動も、限りなくオンリーワンを目指したいと思っている
私にとって、朗読劇の生演奏は、新たな世界との遭遇、
未知なる自分の発見につながる。

どんなことでも、恐れずやってみよう!挑戦は楽しく、創造的だ。
感動をつくる仕事は、不安より わくわくありき。



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