子供たちにとっての次世代。

最近の海外のニュースから、ある調査によると、フランスの子供たちには、地球環境のために、子供を産まない方が良いと考える子が増えているとのこと。
そうか~。実は私も10代の頃から、同じようなことを思い、そして今日にいたっているが、今どきの小学生たちが(日本ではないが)、そんな意識でいるということに、思わず「!!」と思ってしまった。

一方、最近、親しいある方に「前から聞こうと思っていたけど、なんで結婚してないの?その理由は?」と尋ねられた。
そのとき、思わず「サルトルとヴォーボウァ―ルみたいな関係を目指しているんで」と言いかけたが、わかりづらいかもと思い、別の表現をした。また簡単にこらえられない部分もあり、十分な説明をすることができなかった。
思えば、ずっとマイノリティの道を進んできたが、もしかしたら無意識に、このままでは人類にとって、明るい未来は来ないかも?と思いながら、生きてきたのかもしれない。
子どもを産むなら結婚は必要な契約だろう。でも、子供を産まない選択ならば
その契約は特にいらないのではないか。
子供に輝ける将来を約束できない・・地球は今後悪化する・・。
また、生きること自体が環境に負荷をかける。人間が長寿を目指すこと自体
反エコ・・。などなど、そんなことを思って生きてきた。

子ども(子孫)を残さない代わりに、歌を遺す、作品を遺す、メッセージを遺す、自分にできる何かを遺す。そっちの方がいい。
と、そんな風に考えてきた。
であるが、これはマイノリティ中のマイノリティ。それでよいと思っていた。
皆がそんな考えになったら、決して社会は繁栄しないとも思っていたから。

でも、今、おフランスの若い人たちには、次代を考えると、子供はいらない
産まないという考えも増えつつある・・という事態は、さすがフランス、若い人たちも先を見ているな~と思う反面、若い人たちが今後の地球のゆくえを憂慮しているということに心が痛む。
自分たちにとって、将来はない。と思うことに等しい気がするからだ・・・。
希望をもてない人生とは、いいことではない。

SDGsへの取り組みは、地球規模でみんなが意識し、行動するという点では素晴らしいが、子供たちの危機感は、大人が考える以上であると考えた方がよいと思う。かっこいいこと、ではなく、本当に自分の人生、自らの人生の描き方に大きく直結してくるのだ。
子供を産まない・・という選択が、今度、さらに増えるのでは・・・と予想している。大人として、社会的責任を今一度意識して、まさに「自分たちが遺せること」を考え、実践していかねばと思う。
まずはできることから・・・・。

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