無人島へもっていくもの

たとえば、無人島に行かなければならない事態になったとして、
食べ物はその島にあるもので調達できるとして、
あと、パソコンかピアノのどちらか1個だけ持って行っていいよ、
と言われたら?
私は、今のところ、後者を選ぶだろう。

パソコンはこの社会で仕事、生活をする上で、不可欠な道具であり、
ネット環境ももちろん欠かせない。

一方、これがなければ、と思うことも時にある。
あれば便利であるが、なければ、もっと自由になれるのかも。
誰かとつながっていないことで 生きていかれない人もいるかも
しれないが、
今、突き詰めていくと、いかに孤独を楽しめるかが、幸せに人生を進む
コツだと思う。

ピアノは、孤独に生きるための最高の友。
友人は、「ピアノはひとりオーケストラだ」と言い、納得したが、
この1台で、なんでもできる。ワルツから、ソナタ、演歌から、ジャズ
・・・。どんなジャンルも可能であり、飽きることがない。
そして、演奏しながら、
タイムトリップも、世界旅行も、そして対話や、感情表現も自在。

最高のそして、精神性高い仮想世界が広がり、楽しめる。

幼き日は、このベートーベンは何を考えて、ショパンは、リストはどんな
想いでこれを作ったとか、時代背景もわからずに、ただ指を動かしていた。
今になると、知識も少し身について、
いろんな想像が膨らみ、演奏することで、心の世界が豊かになる。
そう、ピアノがあれば、幸せな時間がもてる。
つくづく、いいお宝を与えてもらったと思う。

私にとって、パソコンもピアノも不可欠な
コミュニケーションツールであるが、
孤独が募ることで、後者の存在に
改めて感謝の気持ちが生まれてくる。

内面と対話しながら、孤独と楽しく生きる。
さらに模索すべき、「これからを生きる」テーマのひとつだ。
と、こんなことを考えたりしながら、バッハを聴く。

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