どっちを向いて仕事しているか?

時々、プレゼンテーションの場に聞く方の立場で参加することがある。会社員時代はもっぱらプレゼンする側であったので、プレゼンの大変さはよーくわかる。
プレゼンする人はクライアントに対して企画提案をするのであるが、大きな仕事になれば、社内でも普段一緒に仕事をすることがない幹部・上役さんと担当者が一緒にプレゼン参加ということもある。そういうときは、それだけプレゼンに社運とまではいかなくても、全社的にも力が入っている証拠だ。私自身も20代の時のプレゼンコンペでは、時によっては取締役が同席することもあった・・。さて、今回お目にかかったプレゼンでは、そういうケース。普段一緒に仕事をすることがない、社内的にはおそらくかなり偉い方が同席されている様子。それはそのあとにわかった。担当者がその上司を紹介するとき、その人のことを「尚、今日のプレゼンには当社の〇〇の〇〇長がわざわざ出向いてくださいました。」と言ったからだ。しかも何度もその人のことを敬語で紹介する。聴いている人に対して、公的な対外的な場面で、プレゼンの相手ではなく、身内のことを敬っている。はて、一流の会社であるはずであるが・・。どこ向いてプレゼンしているのかな~。あとで、その上役は「おれのことは、こういうときは敬語で紹介したらおかしいよ」と注意しているだろうか?だと、良いが・・。
一方、政治を生業としている方々の大切な場、国会レベルの会議でも、マスコミと話すとき、などでも、相手の目を見て話さない方もいるようで、ずっと気になっている。自分が覚えた原稿を間違えないように宙を見て、話しているような感じだ。目を見ずして、何が伝わるんだ?と思えてならない。
こちらも、どちらを向いてプレゼンしているんだろう。という疑問が沸く。
どんなに創りこまれた原稿のまま暗記でいえたとしても、目の前の人には伝わっていないのでは?
自分の言葉で相手にちゃんと伝えたい場合は、言葉も目線も相手に向かうはずだ。
一流といわれる組織、またはトップ?と言われている人ほど、そんなことに無頓着?だとすると結局は自分のための企画、自分を守るための発言でしかないのかな。とも思ってしまう。
ちょっと飛躍したかもしれないが、「どっちを向いて話すか」他人事ではなく、我の行動をまずはちゃんと見直したい。世間にはいい教材に満ち溢れている。

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