2021年最終日の想い。

2021年が、いよいよ今日で終わる。
今年は、わが人生のなかで、いつもと違った大晦日だ。

周囲では、今年のニュースとか、今年亡くなった方・・・など
この1年を振り返っているが、何を見ていても、自分にとっての
一番のニュースは親のことになる。
その時その時は、とにかく必死に駆け抜けてきたが、
改めて考えると、さまざまな思いが募る。

この1年、どんな道のりだったのか、両親それぞれとの日々、
送った日のこと、その後のことなどなど・・・。
1日たりとも、親のことを考えない日はなかった365日。
こんな1年は、これまでになかった。
仕事もがんばったけれど、親にはじまり、親に暮れた1年。
まあ、なんとかよくやったかな。

それは、すべて今年のこと。
そして、その今年も、今日で終わる。
今、その今年が終わっていくのが、何とも言えない気持ちである。
出来れば、終わらずにいてほしい。という気持ちもある。

今年は、まだ両親と一緒に生きた時間がある。
年が変わると、一緒に過ごした時間が過去のこととして、
遠くにいってしまいそうな気がする。

2021年は、今日で終わる。
でも、父母が最後までがんばった2021年のことを、忘れない。
ずっと忘れない。
そういう意味で、私と妹にとって、この2021年は永遠の1年になる。
感謝をもって、静かにフィナーレだ。

コロナの前に、出向いた2年前の12月3日に撮影したパリの観覧車。
冬空のもとも、その存在感を示し、人々に勇気を与え、静かに
回っていた。

悲喜こもごも。いろんな感情を乗せて、2021年が終わる。
改めて、支え、応援して下さった皆さんに感謝を込めて。
そして、妹に感謝を込めて。
そして、ピアノと妹を与えてくれた両親に感謝を込めて。

人生は観覧車のように、また来たる年も、回り始めるだろう。
まずまず、がんばった。まずまず、乗り切った。
寂しさと安堵が入り混じる1日。
皆さま、今年一年大変お世話になりました。
どなたさまにも、愛に満ちた、やさしい年が訪れますように。
良い年をお迎えください。

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