これは、まさに2年前のクリスマス前のドイツのボン。クリスマスマーケットの様子。今年のマイカレンダー12月用に選んだ1枚だ。
移動遊園地が設置され、人々はホットワインでカラダをあたため、笑顔で語らっていた。懐かしく思い出すと、胸が震える。ああ、あの頃は良かった。
今年もコロナの影響で、盛大な開催は難しくなっているだろう。
日本では、クリスマスで町が賑わい、盛り上がっている。
駅前にある、クリスマスツリーには多くの人が集まり、記念撮影を楽しそうに
行う人、人。
テレビではクリスマスケーキ、チキンのコマーシャル。
何があっても、クリスマス!は幸せな1年の結びのイベントなのだ。
そして、数々のクリスマスキャロルが流れ、その盛り上がりに花を添えている。
昨年までであれば、このクリスマスソングたちは、聴けばそのまま鼻歌になった
のであるが、今年はなぜか、そうならない。
この音楽を聴くと、ちょっとほろ苦い感じなのだ。
なぜか、いつものように、わくわく!とはならない。
いろんなこの1年の体験がつながっているのかもしれない。
むしろ、手をあわせたくなる心境になってしまう。
小学生の頃に子供会でもらった小さなバタークリームのクリスマスケーキ。
サンタのブーツに入っていたお菓子の詰め合わせ。
そんな子供の頃のクリスマスを思い出すのだ。
懐かしく、ほろにがい。
この苦さは、なんともいえない。
ちょっと静かに過ごしたいクリスマスかもしれない。
世界が無事に安全にいい1年を締めくくることができるように。
少し厳かな気持ちで、年末に向かうことにしたい。