日頃お世話になり、年賀状などいただく方へ、やっと出し始めた喪中はがき。
受け取られた方から、さまざまに声をお寄せいただく。ありがたい限り。
そんななか、父の納骨を無事済ますことができた。
一足先に旅立った母が待つ地元のお墓。お寺さんのご協力を得て、妹と一緒に
お墓の中に、父のお骨を入れる。そのとき、先に納めた母のお骨がちらり見える。
「あの白いのは、お母さんのですかなあ。まだ新しいお骨ですから。」
「お骨って、色変わってくるんですね」
「時間とともに、土に戻っていかれます」
「へえ、そんなんだ~」
そんな会話をやりとりしながら、お骨を納める。
そのあと、読経をいただき、合掌しながら両親の久しぶりの再会に、想いを寄せる。1年前までは想像もしなかった場面ではあるが。
納骨後、妹と、「さ、行こうか。どこにする?」
岐阜の風習にのっとって、地元の喫茶店に行き、モーニングコーヒーをいただく。両親とよく行ったお店だ。
「お父さん、タバコ吸ってたから、あっちの喫煙席に座っていたね」
ちょっとうるっときそうになりながら、妹と笑って思い出話をする。
喪中はがきにも書かせていただいたとおり、
幸せな旅立ちを願い、送る。
本当に両親に感謝をささげる1年となった。
やりきった感の安堵と、そしてなんともいえない余韻を珈琲とともに
味わう。
二人の葬儀の日と同じく、晴天のもと、
無事に送れてよかった、よかった。
お骨になってしまったけれど、無事再会できて、良かったね。
永遠の旅に出かけた二人は、
きっと空から私たちをずっと見守り続けてくれるだろう。