久しぶりに会った友人。1時間ほどお茶を飲みながら、話したあと、
カフェの前で別れるつもりであったが、
「一緒に歩いていくわ」
と、四条烏丸から京都駅まで一緒に歩くことになった。
何年ぶりかの再会でもあり、まだ話し足りないこともあったのかも
しれない。
人と一緒に歩くということは、家族以外とはあまりしないが、
自然とそういう流れになった。
話しながら歩くということは、不思議な感覚。
足も動くが、口も耳も動く。ある意味、全身運動だ。
「歩くの、速いね」「そうかな」
言葉を返し、東京時代に鍛えられたかも。そう思いながら、てくてくと進む。
「今日は15000歩ぐらいになるかな」
「いつも、6000歩は歩いてるで~」
「ええこっちゃ。歩けるのは幸せなこと」
黙って歩くのではなく、歩きながら話す。
いくつかの信号を渡り、気が付くと京都タワーが間近になる。
「なんだか、早いな。すぐ着いてしまった」
もっと、歩けたのに・・・という感じの名残惜しさ。
「じゃ、また。元気でね。介護、おつかれさん」
友人は、そこから地下鉄と阪急に乗って、帰るといった。
わざわざ、話すため、そして運動のために、一緒に歩いてくれた
冬の夕暮れ。
いい健康コミュニケーションになった。
また彼女とのいい思い出が一つ、増えた。
顔を見て話すのも良いが、一緒に前を見て歩きながらもいい。
てくてく、ぺちゃくちゃ。
いつまでも、元気でいてほしい。
いつまでも、乙女の心の元気なおばちゃんで。
乙女のてくてくコミュニケーション。
カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク