ライブでも、講演会でも、研修でも、何か自分からメッセージを発信する
とき、相手の反応や表情を見るようにしている。
そこが発信者にとって、一番気になるところである。
今言っていることが、今演奏している曲が、
相手にどれだけ響いているかを確認しながら、進めていくことは、大切だ。
演奏しているときは、涙ぐんでおられる方や、手拍子をされたり、カラダを
揺らしておられる方がいたら、「やったー!」と思いながら、気分よく演奏を続ける。マスクのせいで、前より表情が見えづらいが、もうそれにも慣れた。
目元やカラダ全体で反応がわかる。
研修会などで、複数の方々にお話しをさせていただくときも、
相手の様子を観察しながら、口を動かす。
反応を見ながら、話題を変えたり、もう一度言い方を変えたり、また問いかけ
などをしてみる。
とにかく、相手に「いい意味での化学変化」を生み出すことが、発信者の目的
であると思うため、つねに表情を伺うことは大切だ。
そして、
演奏会や研修会を終えたあとも、お客様や受講者の皆さんの顔や言葉など思い出して、ひとりでその時間を振り返る。
面白い発言や、さまざまな表情が私の中にインプットされ、記憶される。
そして、私は歩きながら、何かをしながら、それを思い出して、ひとり笑っている。
「あの人、あんな発言してくれたな」
「あの人、いつもと違う表情だったな~」
と、映画を観るように、もう一度、その時間を振り返ることで、見えてくる
ことがある。
ふりかえりが楽しい。そんな仕事を重ねたいと思う。
予想以上の反応、想定外の変化。これを感じたとき、
コミュニケーションクリエイターとしてのやりがいを感じる。
さあ、今日もどんな化学変化を?