雪国のほっこりおもてなし。

久しぶりの新潟出張。
コロナ禍では、オンラインでの面談、打ち合わせが増え、この2年間、
通う回数が減った。
上越新幹線のトンネルを越えると、雪国の豊かな四季が目に飛び込んでくる。
田んぼの色の変化、秋も終わりに近づいているのを流れる風景で感じる。
ああ、懐かしい。車窓に揺られ、そんなことを思うようになった、この十数年。

今回訪問した企業の中に、女性だけで運営されている、まさにミューズ!女神たちの会社がある。
ZOOMでは先月お会いしたが、訪問は約一年ぶり。
こちらの会社は日々の来訪者を、自然体の女性目線で迎えてくれる。
まず当社名物?玄関のドアを開くと、目に飛び込んでくるウェルカムボード。
スタッフの方たちが交代で、その日のゲスト用に準備されているようだ。
私がお邪魔するときは、いつも、紫の素敵なイメージボード。
何回も伺っているが、毎回工夫してくださる。

通された会議室では、すでにガスストーブが用意されており
部屋に一歩踏み入れたとき、懐かしい灯油のにおいがした。
あ、冬が来たんだ。
新潟の冬の到来は、灯油のにおいとともに、感じる。。。
そんなことも懐かしい。
部屋を暖めておいてくれたんだ。

そして、
「そう、そう。持ってこなくちゃ」と、スタッフが自らのデスクから、
ミーティングルームに運び、テーブルにセットされた、
かわいらしいお花の小瓶。
花はやっぱり紫色。すみれがかわいらしい。入れ物はどうやら東京タワー
のお土産らしいが、見ようによってはエッフェル塔。
あくまでも、私のことを想って、用意してくださっている。
「何が合うかなといろいろ考えたんですけどね」とにこにこしながら
説明をしてくださる。

これで、準備はOK。
心地よいおもてなしをいただきながら、元気にミーティングを開始。

この小さなお花が、その後展開される熱き真剣な議論を見守る。
おかげさまで、充実のミーティングとなる。

やっぱ、いいね。新潟の人。
地道でおとなしいけれど、あったかい。

オンラインでは体感できないプチ感動続きの、越後出張。
片道4時間以上かかるけれど、行く価値はある。
待っててくれる人がいる。本当にありがたい。

外は寒いが、心はぽっかぽか。
2日間、多くの人々に会って、
すっかり温まって、今回も良かった…と安堵しながら、
帰路についた。
またね。
また、ゆっくりね。


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