最近、企業の管理職の皆さんと個別に話をする機会が多い。
一つの会社に、複数の管理職の方々がそれぞれがんばっておられるが、
同じ役職名がついていても、人それぞれにその役割への意識や、
担い方が異なる。
それは、経歴や得意分野、仕事観、性格、これまでの人間関係・・・
さまざまな要因による。もちろん会社からの日頃からの情報伝達や
教育の違いによっても、その差はある。
社長とは、まさに会社の長であり、経営者。何があっても会社を存続
させなければならない最高責任者。
そのために日々奮闘されている。
そして、会社を存続、発展させるために、
経営者の思いを具体化するために、
知恵を出し、部下に伝え、行動を促し、理念を実現していく部門の
責任者が部長であり、課長。上司、部下とのコミュニケーションが
大変重要である。
この管理職の存在、役割こそが、
組織を健全に活性化させる重要なカギともいえる。
今回面談した、ある課長さんが
「課長とは、何だろう?何をする仕事なんだろう。ということをよく考えるんです。」と語ってくれた。
正直、ちょっと驚いた。
こんな話ができる人がいるんだ。ということに。その人は自分にまかされた役割を全うするために、本を読んだり、考えたり、勉強して自分がいいと思ったことを誰に言われなくても実践されているとのこと。
会社が何かを与えなくても、自分から自分が与えられた役割は何かを自ら
考え、それを実行しようと努力されている。
随分意識が高い方だと思った。理想の管理職だとも思った。
会社が考える機会をわざわざ与えなくても、みずから考え、勉強し、実行する。
自発的な行動が素晴らしいと思った次第。
会社はどの役割も重要で、どうでもいい人は一人もいないはず。
だから、今一度、なんとなく毎日を過ごしている場合でも、
社長とは、部長とは、課長とは、係長とは・・自らに課せられた役割の
意義を考え、あるべき姿に向かって進んでいただきたい。
部下をしっかり育てていきたい。自らも成長したい。
そんな思いの管理職の皆さんのがんばりを、応援し続けたい。
真ん中に立つ人こそ、コミュニケーションが大切、かつ大変だ。
頑張る人たちの見えない努力に敬意を表し、応援していきたい。