写真の歴史はたかだか150年ほどか。
写真技術の発達により、記録が可能となり、今やデジタル処理も簡単。世界中の人々が自分で簡単に、撮影し、さらに発信できる世の中になった。人の命が終わっても、写真で在りし日のことを思い出すことができる。
では、写真のない時代、人は何をもって人を思い出すことができたのか?
肖像画・・・こちらは貴族や裕福な人のみができる記録であり、一般庶民には
何も残すものがなかったのでは?手紙や、愛用していた生活用品・・・などで
思い出すことができたのか?
書き残したもの・・・、そして言い伝え・・。
人の手によるコミュニケーションが、代々生きた人の存在を伝えていったのだろう。
写真がなく、視覚的に思い出すことができないのは、想像ができない。
今がすごい時代なのかもしれない。
今、元気だった母と父の楽しそうなツーショットを見ながら、
その日々を最近のことのように思い出している。